ホスピスで経験したこと。

2015.04.14 Tuesday

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    JUGEMテーマ:日常

    ホスピスで活動した経験。
    今年で御年103歳になられる、医師•日野原重明先生をご存知でしょうか。
    その日野原先生が理事長を務めていた、神奈川県•中井のピースハウス病院で
    私は2004年から約7年間、医療ボランティアとしてお手伝いをさせて頂きました。
     
    それは、少し特殊なボランティアでした。
    夜の18時から病院に入って、夜の不安と痛みに耐える患者さんをマッサージする役目がありました。
    余命宣告を受けて、入所されてくるわけですから、いろんな気持ちと、苦しい身体で入所してきます。
     
    でも、富士山を望むゆったりとしたホスピスの心地よさに、自分の落ち着きを取り戻せる場所だと私は感じていました。
    それは、見守る家族においてもです。 皆が穏やかに過ごせる場所でした。
     
    その穏やかな時間の手伝いとして、私は患者さんにリンパドレナージやマッサージをさせてもらいました。
     
    ここで学んだのは、マッサージが心地良いのは、圧の強さでも、弱さでもないということ。
    経穴(ツボ)の位置を気にするより以前に、相手に「触れる」という、生命に触れる尊いものがあると
    感じさせてもらっていました。
     
    患者さんから、
    「ありがとう、また来週もきてね。。」と、マッサージを終えて部屋を出る私へ声をかけてくれますが、
    その来週が当たり前に在るとは限らないんだという経験をしました。
    「楽になったよ、ありがとう。」と、私にかけてくれた言葉が、その方の人生の最期の言葉だったことも経験しました。
     
    だから私は悲しむよりも、いつも、その時その瞬間が「一番最高の最期」と思って、患者さんに触れていました。
     
    鍼灸学生だった頃も続けていたので、アルバイトと学業を両立するなか、ホスピスでの無給の活動と時間に
    正直、横しま気持ちを抱いた時もありましたが、技術より大切なことを常に感じて医療を勉強できたことは、
    医療人として本当に良かったとおもいます。
     
    この思いは治療室ナチュレのHPの「私」に書き入れて、患者さんへ、そして自分が忘れてはならない気持ちだと
    立ち戻っている場所です。
     
    技術優先の手で触れるのではないということを、いつも忘れずにしたいのです。

     
    この貴重な経験をさせてくれたピースハウス病院が、先月、経営困難となり閉院してしまいました。
    しかし、多くの方の惜しむ声により、再び再開に向けて動き出しているようなのです。
    私もまた再開できるよう、心から願っています。


    病院での活動に、日野原先生と病院から贈られた、頑張ったで賞!?
     
    治療室ナチュレ
    www.nature-holistic.info