乳幼児への小児鍼灸治療 〜便秘〜
2019.09.25 Wednesday
JUGEMテーマ:日常
母乳の卒業と離乳食が完了した時期の乳幼児は
「食」の環境の変化から、お腹の調子を崩しやすくなります。
1歳3ケ月の娘も便秘気味な日が続いていました。
毎日排便はあるのですが、コロコロとした兎糞状の便で
食欲旺盛で沢山食べているわりには便の量が少ない日が続きました。
本人も便意を感じて息むのですが、詰まっているので
肛門から出血もみられました。
そこで、肛門マッサージと小児はりで治療を行ないました。
柔らかい綿棒にひまし油を染み込ませ肛門をマッサージし柔らかくします。
子どもにとっては馴れない刺激ですので、不安がらないように表情見ながら行ないます。
続いて小児はり治療です。
まず、お腹を打診して、音や固さを確認します。
その他、皮膚の状態や脈、舌の色や状態もチェックします。
良く身体を観察すると、背中に皮膚緊張があり
お尻の仙骨辺りがシワが寄ったような皮膚感触がありました。
特に便秘を起こしていると、仙骨辺りに独特の反応がみられると言われていますが
我が子もやはり反応部位がありました。
私が学んだ小児はりは
「大師流小児はり」といって、鍼を刺さずに肌に当てて擦る手技になります。
反応が見られる皮膚に優しく鍼を当てます。
するとなんと、治療をしている最中からムクムクと腸が動きだし
排便が起きました。
娘もスッキリとした表情に変わっていました。
今のところ我が子は薬要らずで、過ごせています。
治療室ナチュレ